通常、屠畜された枝肉はアキレス腱にフックを引っかけて吊るされます。

四つん這いの牛にとっては後ろ足が引っ張られる状態になり、

背中からお尻、モモ（部位で言うと、サーロインやランプ、モモなど）の

筋肉が収縮しているので、お肉の固さに影響します。

少しでも柔らかく食べて頂けるように、枝肉が生きている時と同じ状態にするため

腰骨にフックをかけて枝肉を吊るす方法を「テンダーストレッチ」と言います。

しかし、枝肉を冷蔵保管するときに「テンダーストレッチ」だとスペースをとり

保管の効率が悪くなるため、採用している加工場はごくわずかだそうです。