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2021/06/18 23:05

成長ホルモン剤とは、牛や豚の成長を促進させる肥育ホルモン剤のことで、
動物たちに投与することで
① 早く成長する
② エサが少なくてすむ
③ 赤身が増える
という効果があります。

そのため、生産者の経営効率を上げると同時に、私たち消費者が購入する価格がお求めやすくなることにも繋がっています。



現在、日本では許可されている成長ホルモン剤がないため国内での使用はありません。
これは日本の消費者が脂を好み、赤身が増えることを望んでいないからとも言われています。

一方で、輸入される豚肉には使用が認められていて、人の健康に悪影響を与えることがないように、
食品中にそれらの物質が残留することが認められる最大の量(残留基準)を、科学的根拠に基づき定められています。


しかしながら、健康へのリスクを理由に使用禁止にしているのがEUや中国、ロシアです。

健康へのリスクに関しては、様々な意見があります。

◇ 経済メリットのため使用されているが、乳がんなどを誘発する疑いがあり市民運動からEUでは一切禁止になりました。
◆ 科学的根拠に裏打ちされたものではなく、EUはWTO協定違反として敗訴

◇ EUで禁止をした翌年を境に乳がん死亡率が一斉に低下したという論文が発表
◆ アメリカでは使用していても同時期に乳がんによる死亡率が低下しており、関連付けるものではないと反論

◇ WTOで残留基準が設定されており、これまでのモニタリング検査で基準値を超える検出はない


別の観点で、同じく育った豚肉で成長ホルモン剤の使用、不使用で食べ比べたことがあり、
その時は使用している方が水っぽくドリップも多い評価でした。


個人的な意見としては、「安全」かも知れないが「安心」できない。
そして、できる限り動物の成長を大事にしたほうが美味しいお肉になるのではと思っています。


もちろん、輸入されるお肉で成長ホルモン剤を禁止することは難しいと思います。
しかし、消費者として簡単に見分けれて選択できる状況は必要ではないでしょうか。